S邸(長野市)
参考データ
床面積:117.59m2
主要構造材:スギ、ヒバ、ベイマツ
主要内装材:スギ、ナラ、塗装
断熱材:屋根 HGW16K 240mm
外壁 HGW16K 120mm+50mm
基礎断熱 PSF3-b 50mm
開口部:木製サッシ、樹脂サッシ + Low-Eアルゴンガス入りペア硝子
熱損失係数:Q=1.38W/m2K
相当隙間面積:C=0.14cm2/m2
年間暖房用灯油消費量:500L ※当然Q-pexを使用しました。

「新住協」との関わりについて
とにかく、寒いのが苦手の私には「日溜まりの暖かさ」が夢でした。
現実はホントにひどいものです。じーっとストーブに張りつき、そこから離れることのできない不自由な生活から早く開放されたいと思っていました。
ストーブなんかに頼らず、受けた日射熱を逃がさないために、断熱材を厚くする。(もちろん雪の降る日は暖房機は必要ですが)
ここまでは、素人でもすぐ思いつくことですが、実はそれだけでは一向に暖かくならないのが、工法上隙間だらけの在来木造住宅のむずかしいところです。
せっかくの断熱材を効果あるものとするには、ちょこっと工夫が必要です。そこで登場するのが「新住協」の研究により確立された木造住宅の建築工法です。

マニュアル2002
今回自宅の設計にあたり、新住協の断熱性能シミューレーションソフト「Q-pex」を使用し「新在来木造工法マニュアル2002」を参考にしましたが、気密工事の工法にも種類があることを知り詳しく教えていただこうと思ったのがきっかけで、その後「新住協」主催の各種セミナー等に参加させていただきました。
シートによる気密工事はとかく煩雑なイメージがありますが「新住協会員」の方の施工見学会などに参加し、実際の施工方法やアドバイスをいただきたいへん参考になりました。
自宅の工事は地元の建設会社にお願いしましたが、この会社ではそれほど気密工事の経験もなく、今回は気密工事の専門業者もつけなかったので、「マニュアル2002」を渡し、その辺りの工事には細心の注意を払うよう説明し、大工工事で丁寧に施工してもらいました。やってみると、それほど面倒なものではないことがわかり、恐れることはないぞと実感しています。(気密工事専門業者なんか不要じゃないか)
長野支部事務局、丸山さんの「要は押さえるべき勘所があるだけです」という単純な説明も、工事を通じよくわかりました。

実際の現場では
実際の現場では、マニュアル標準のシートの納まり以外に、多少自分なりにアレンジした納まりもありましたが、原則を守りさえすれば充分性能を上げることができることがわかりました。建物外周面に表しの梁などが突き当たる箇所などは特にそうでした。
おかげさまで、気密試験も終わり目標の性能を確保できたので、あとは内部の造作及び仕上げ工事を残すだけとなりました。完成後は性能を検証するため室内温度の経過を計測するつもりです。
冬の日差しをたっぷり浴びる大きな窓辺で、バルセロナチェアーに腰掛け、雪景色を眺めながら紅茶なんか飲みながらのんびりとする夢に一歩近づけたような気がします。

写真は外観と、主に窓
写真は外観と、主に窓にまつわる内部空間です。
この住宅の売りは、おおきな窓とブロック敷きの土間床により、日中蓄えられた日射熱を夜間に放出することで冬期の暖房エネルギーを大幅に節約できることです。(計算上ですが)
事務局より
S様は新住協本部にお問い合せいただき、県庁での環の住まい会議後に支部長・副支部長交えてご質問にお答えしたのが始まりでした。その後積極的にセミナーにも参加され、新住協オープン工法の本質をご自身で納得されながら勉強されていきました。中間時での気密測定も工務店様との努力の甲斐もありC値0.15という数字をマーク。QPEXもマスターされされました。出来れば今後とも会員として信州で当会の考え方を広くお知らせいただける仲間になっていただければと希望しております。
完成時には見学会を企画しましょう!!
HOME



イベント情報ページへ